清水らくは/Shimizu Rakuha
待ちわびた風が
生ぬるく回る
砕けた冬のかけらが
完全に溶けていく
平川綾真智/Hirakawa Ayamachi
胎児2丁目は4月14日、爬虫類の腹にな
る曇天でアルコール発火した髪を曲が
り道に沿わせる 。綿飴溶かしの屋根
が、臓物wi-fiに乾物屋を開いている/い
ない 。 2
宮城ま咲/Miyagi Masaki
じーっくりと
生きんしゃい
菊石朋/Kikuishi Tomo
数えきれないほどの というと
数えるものじゃないよ と返ってくる
切株のような姿で
笑う人たち 優しいようで 狸に化ける
Seven の口をぽかんと撃ち落とし
紙 亡き、街は広い
窮地の ソフトクリーム 頭がにがい
三角に貫いた 道を間違い
さめざめと泣く
天国のパタリロ 誰かが殺した → → ←
この世界に 人が人は 短く 蠢いている
若葉を頭に乗せ 涙を収穫する
精米機にかける、
雨、牛蒡のように走って逃げる
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